2022年に遊んで面白かったゲーム、及び前回の記事に書ききれなかったゲームを記します。
前:入黄記事 (最高のゲーム特集) - nyogutaの日記
- Linelith
- The HEX
- サンセット・ルート
- A Short Hike
- バグ・フェイブルズ~ムシたちとえいえんの若木~
- Linelight
- FEZ
- A Monster's Expedition
- Recursed
- Vault of the Void
- 魔物娘と不思議な冒険~力の宝珠と帰還の塔~
- Peglin
- フィリスのアトリエ
- 前回の記事で紹介しきれなかったイチオシゲーム
Linelith
さっくり遊べて絶望たっぷり!濃厚一筆書きパズル!
パズルゲーマーが求めるもの、それは絶望。
基本は条件を満たしながら一筆書きを行うシンプルなパズル、かつ全クリまで1時間程度とコンパクトな作りである……にもかかわらず満足感たっぷり。人がパズルゲームに求める体験をギュッと凝縮した作品。310円とお値段もお手頃でパズルゲーム好きなら絶対おすすめ。
前記事で紹介した Patrick's Parabox と同じ作者さん。
The HEX
なんだ……これは……?なんなのだ……これは!?
Inscryptionの作者さんの前作。「このバーに殺人を計画しているやつがいる」という一本の電話から話が始まる。バーに集まった6人の「ゲームの主人公たち」が、誰が犯人なのかを探り合う……という作品。
Inscryptionと同じで、何も言えないのだがめちゃくちゃ面白い。信じてプレイしてほしい。
サンセット・ルート
仲間を集めたり切り捨てたり!航海貿易ローグライト!
船員を集めながら貿易を行っていくローグライト。定期的に税金を納める必要があるので、いかに効率よく人材を集めてお金を稼ぐか、というのが腕の見せ所となる。
120円という破格の安さながらかなりハマるゲーム性をしており、序盤を乗り越える即戦力の船員を採用しつつ後半用の人材も集めて要らない人材は上手く切り捨てて……と色々考えることがあって意外と奥深い。あとイラストが可愛い。その手袋を言い値で買おう。
本作のアプデと、さらに次回作も制作中らしい。応援したい。
A Short Hike
自由気ままに空を滑空、ほのぼの箱庭アドベンチャー
自由に滑空しながら島を探索するゲーム。登場人物が皆優しく、作品を通してほのぼのした雰囲気がある。一応山に登るというメインの目標はあるが、それを無視して自由に探索しても良い。高く飛ぶために羽を集めたり、人々の悩みを解決したり、貝殻を集めたり、宝探ししてみたり……
最近になってこういうゲームの良さが分かって来た。昔の自分は斬新なシステム!鬼畜難易度!壮大なストーリー!みたいなのばかりやってたけど、こういうほのぼのできるゲームも良い。なんというか、救われる。人生に疲れたら是非。
バグ・フェイブルズ~ムシたちとえいえんの若木~
なんか見たことあると侮るなかれ!超絶骨太RPG!
某配管工RPGを彷彿とさせるビジュアルをしているが、単なるオマージュに留まらずRPGとしての完成度がめちゃくちゃ高い。
戦闘や探索、程よい謎解き、バッジの収集による育成などRPG部分も面白いし、個性的なキャラ達の掛け合いも楽しい。クエストや隠しボス、ミニゲームのカードバトルなど寄り道が豊富ですさまじいボリュームがある。
シビアなゲーム性を求める方には、始めてすぐにもらえるハードモードメダルを装備してのプレイがお勧め。戦闘が装備やスキル、アイテムを駆使してギリギリ勝てるくらいの難易度になり、ハラハラする戦略的バトルを楽しめる。
あ、あと本作でコントローラーが認識されない人は、作品を起動してからコントローラーを一旦抜いて刺しなおすといいぞ!
Linelight
光を動かして道を切り開け!ロマンティックパズルゲーム!
ライン上の光を動かしてスイッチなどを操作し、道を開いていく。
一見単純なシステムに見えるがしっかり頭を捻る必要があり、かといって難しすぎるわけでもなく、丁度良く解けた時の爽快感があるところがグッド。ステージごとに新しいギミックが現れ、隠しパズルも豊富。ビジュアルや音楽もおしゃれで、演出がなんというか、エモい(死語)。全クリまで5時間程度で満足感の高い作品だった。
FEZ
謎解きの難易度がバカ高い!名作探索パズルゲーム!
界隈ではかなり有名な本作、パズル好きとしてはお恥ずかしながら未プレイだったのでこれを機にプレイ。
面白い!!2D世界で視点をくるくる回して道を見つけていく探索パズルと、それ以外にも随所に様々な謎解きが散りばめられていてパズル好きにはたまらない。各種謎解きの難易度がかなり高く、またバリエーションも豊富で飽きることなく楽しめた。パズル好きなら買って損はない、間違いなく名作。
A Monster's Expedition
はいはい倉庫番パズルね、かんたんかんた……え、あ、は?え~~~~!?!?
丸太を押したり転がしたりして島々を行き来するパズル。
ステージごとに毎回新鮮な驚きが含まれており、それを言葉を使わずにプレイヤーに自然に気付かせるレベルデザインになっているのが素敵。
また、島々には分岐があり、一直線にゴールを目指すだけならさほど苦労しないが、寄り道の島に行こうとすると途端にパズルの難易度が増す。一度解いたパズルの別解を考えたり、島を跨って丸太を使ったり、といわゆるパズル外パズルが出てきて、「あ、こういうのすき~~」という感じだった。
また本ゲームは人間が滅んだ後の博物館をモンスターが探索しているという世界観であり、各島々には旧時代の人間の遺物が展示されている。それらにモンスター視点の少し勘違いした解説が添えられているのもフレーバーとして面白いポイント。
Recursed
箱の中の箱の中の箱の中の……再帰的パズル!
箱の中に入ると別の部屋に行ける。ヤバいのは箱の中に箱を持っていけるという点。複雑な入れ子構造やループを駆使しながら謎を解いていく。
また、一部のステージでは矛盾を作り出すことができ、矛盾を作ることで更に高難易度な裏ステージに行ける。ステージ数も膨大でボリュームたっぷり。
Patrick's Parabox とコンセプトは似ているが、あちらは倉庫番なのに対してこちらは2Dアクションパズルとなっており一味違った謎解きを楽しめる。
Vault of the Void
実力がものを言う!戦略的デッキ構築型ローグライト!
デッキにカードを加えたり強化したりしながら深層を目指す、いわゆるデッキ構築型ローグライト。同系統の作品は沢山あるが、その中でも一番好きかも。
最大の特徴は相手の攻撃がこちらに届くまで1ターンラグがあるところ。このシステムのお陰で2ターン先まで戦略を考えることができ、戦闘に奥深さが生まれている。また、これ以外にもマップ上で各マスのイベントや報酬が見えるようになっていたりと、全体的に運要素少なめ、実力でカバーできる範囲が大きいデザインになっているのが良い。
アホみてーなコンボを完成させて敵を蹂躙していく爽快感もしっかり完備。キャラごとにカードも豊富で、だんだん難易度があがっていくチャレンジモードなどもあり、無限に遊べてしまう。ヤバい。
魔物娘と不思議な冒険~力の宝珠と帰還の塔~
モン娘とイチャイチャしながらダンジョンを進め!モン娘不思議のダンジョン!
可愛いモン娘+完成度の高いローグライク。そんなの……そんなの最強じゃん!?って思ってプレイしてみたら実際最強だった。
個性豊かなモン娘と戦ったり仲間にしたりしながらダンジョンを進んでいく。モン娘を仲間にする方法は多種多様で、食べ物で釣ったり殴りあったり。少ないヒントから仲間にする手段を模索するのが楽しい。
ダンジョンを出ると主人公のレベルは1に戻ってしまうが仲間のレベルは持ち越せるので、ダンジョンに入った直後は毎回仲間に介護してもらうことになる。これは……おねショタじゃな?
仲間のレベル以外にもアイテムの持越しも可なので、同系統のゲームとしては難易度は緩めなほう。初心者でもまったりほっこり楽める。一方でクリア後の追加ダンジョンは仲間やアイテムの持ち込みが不可能なものも存在し、シビアなゲーム性を求める方も満足できる内容となっている。
続編の2はモン娘のモデルやローグライクのクオリティ等さらにブラッシュアップされているらしい。1が終わったら是非そちらもプレイしてみたいと思う。
Peglin
凄まじい中毒性!ピンボールローグライト!
特殊な効果を持つボールやレリックを駆使してピンボールで上手くブロックを破壊することで戦闘を行っていく。運と実力のバランスが程よく、繰り返しプレイしたくなるゲーム性が魅力。かなりの中毒性に気づけば数時間が溶けていることも。これは……ヤバいゲームだ。アーリーアクセス中なので完成が楽しみ。
フィリスのアトリエ
アトリエシリーズの世界を自由に探索!オープンワールド錬金RPG!
ソフィーのアトリエの続編。数多くあるアトリエシリーズの中でも唯一のオープンワールドっぽい作品。
世界を旅して公認錬金術師となるための推薦状を集める。錬金パズルで作ったクソつよアイテムで敵を蹂躙する錬金RPGの楽しさはしっかり完備。仲間を集めたりクエストをこなしたり強敵を倒したり、広い世界で自由に錬金術師として活躍できるというのは、本作でしか味わうことができない喜びである。
ただ少し気になった点として、オープンワールドは寄り道が楽しみの一つなのに対し、本作は時間制限があるためあまりゆっくりしていられないのが勿体ないと感じた(メインストーリーをクリアすれば時間制限が解除されてまったりプレイできる)。
この点で評価が分かれる作品となっているが、オープンワールド+アトリエシリーズというコンセプト自体は非常に面白いし、新しい方向性を模索した挑戦作としてはかなり完成度が高く仕上がっているのではないかと思う。少なくとも私はめっちゃ楽しめた。
次作は再び普通のRPGに戻っているが、今作の方向性を極めた先にあるアトリエシリーズも見てみたい。またオープンワールド作品作ってくれないかな……。
前回の記事で紹介しきれなかったイチオシゲーム
Library of Ruina
なんでもありのハチャメチャカードRPG!
Lobotomy Corporationの続編。SCPがはびこる世紀末世界で、敵を倒してカードや装備にし、自分の力にしていく。
本作がヤバいのはどんな強敵でも倒せばカードに出来ちゃうところ。クソ強いアイツも、あのやべー化物も、みんなカードにして自分の力にできちまうんだ!
しかも装備同士をくっつけてパッシブスキルを引き継いだりもできるので、最終的にはクソ強い装備同士をくっつけてクソつよカードを詰め込んでハチャメチャバトルができる。もちろんその分敵もクソ強くなっていく。化物同士の戦いという感じで最高である。カードRPGが好きな方には是非おすすめしたい。
前作からがっつりストーリーが繋がってるので、前作を先にプレイしておくとより楽しめる。あと2/27には続編のLimbus Companyもリリースされるぞ!楽しみだね!!
Sifu
歳を取るごとに強くなる!超鬼畜カンフーアクション!
死ぬ度に歳を取って蘇るシステムが特徴。「歳を取るごとにHPが下がり攻撃力が上がる」という一見単純なシステムが、若い頃は体力に任せてゴリ押し、老いてからは相手の攻撃をかわしながら一撃必殺を狙う達人の動きに……といったプレイスタイルを自然と生み出していくのが非常によくできている。
戦闘がかなり奥深く、かつ難易度がめちゃくちゃ高い死にゲーなのでSEKIROとか好きな方にお勧め。二週目にノーデスプレイしてみたが、今まで経験したゲームの中で一番難しかった。
現状はPS4, Switch, Epic Gamesで配信中だが、2023年中にSteamにも来るらしい。
両手いっぱいに芋の花を
探索と育成を駆使してダンジョンを踏破せよ!3Dダンジョン探索RPG!
3Dのダンジョンを潜っていく探索型RPG。同系統のゲームだと世界樹の迷宮やWizardryが有名。
ほのぼのした見た目に反してかなりシビアなバランスで、探索と育成をしっかり行ったうえでギリギリ勝てる難易度になっている。また、謎解き溢れるダンジョンを探索したり上手く敵の背後を取ったりといった探索パズル要素もあり。
一見シンプルながらも丁寧にツボを押さえた作りになっていて「そう、こういうの欲しかった!」って感じである。個人的には同系統のゲーム大好きなのに最近あまり見なくなっていたのでなんだか救われた。ありがとう。